現在、日本で一般的によく見られるねずみは、身体の大きいものから、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミがいます。これらは、人間の生活する場所に巣を作り、夜行性で夜間、活発に動き回ります。雑食でどの種類のねずみも何でも食べます。
ドブネズミの特徴は、体長18~28㎝、体重150~500g程度で、大きなものになると遠目で見ても驚くほど大型です。暗くてじめじめした場所を好み、下水道や床下に生息していることが多いようです。また泳ぎが得意なことで知られ、下水道を縦横無尽に移動することが可能となっています。そして警戒心が強くどう猛で、安易に近づくととても危険です。
クマネズミの特徴は、体長14~26㎝、体重100~200g程度で、昔から日本ではどこにでも存在しており、いわゆるねずみと言えば、このクマネズミのことを指します。高いところが好きで、家屋の天井裏などに巣を作ります。天井でガタガタ音をさせて動き回っているのはこのねずみです。とても臆病で、あまり姿を見かけることはありませんが、人間と鉢合わせしてもたちまち逃げてしまいます。何もしなければ襲い掛かってくることはあまりありません。またドブネズミとは違って泳ぐのは苦手です。
ハツカネズミの特徴は、体長6~9㎝程度、体重10~20gでとても小さいねずみです。狭い場所が好きだということと、身体が小さいということもあって、天井裏や壁の中、箪笥の中など、まさかと思うようなところに巣を作ったりします。どんなに小さな隙間でも、簡単に通り抜けてしまいます。